つくる楽しさ、たべる幸せ、そしてつむぐ責任。

Messeage
あすへ、つむぐ三ヶ条

地域にふれる
Local Food
地域の食材を使って
料理してみましょうね
地域で作られた食材を地域で消費することを地産地消と呼んでいます。イタリアではそのことをスローフードと呼んでいます。一番美味しく熟れる頃まで畑で生育して採れたてを食することは何よりの贅沢です。どんなに流通が優れて、保存方法が進化しても採れたてに勝るものはありません。
ここに2個の真っ赤なトマトがあります。一つは畑で売熟したトマト、一つは流通過程で真っ赤に色づいたトマト。
どちらが美味しいトマトでしょうか?トマトの色は時間が経てば赤く変化していきます。しかしながら追熟はしないので味は収穫時のままなのです。トマトが青臭いというのは違います。それは色だけ変わって熟していないトマトを食べているからです。畑で真っ赤に熟したトマトを食べてみてください、あまくて美味しいはずです。
多少の違いは地域であるとは思いますが代表的な四季の食材です。
春・・・山菜、えんどう豆、キャベツ
夏・・・トマト、きゅうり、なす
秋・・・人参、かぼちゃ、ごぼう、里芋
冬・・・ほうれん草、白菜、ねぎ
丹波篠山の食材は四季で表現できないくらいの季節感があります。沼地の多かった丹波篠山地域は土中の春の訪れが遅く春野菜が5月中旬以降になります。そんな地域ごとに異なる季節感を感じることもその地域にふれる醍醐味かもしれません。

自然を受ける
Natural Food
自然由来の食材を使って
料理してみましょうね
企業努力の賜物によって世の中にはたくさんの食品添加物があります。また添加物を加えることによって劇的に料理が美味しくなることも事実です。食品添加物を否定することもなければ私自身も使用することも当然あります。しかしながらそれと同じくらい自然由来の食材も存在します。
長い時間をかけて自然由来の成分が体内に良き効果を生み出した一例を自分自身の体験としてお伝えします。 50歳を超えた頃からおよそ20年以上、毎朝オリーブオイルを食しています。オリーブオイルを食するといってもそのまま食べるのではなくオリジナルドレッシングにします。子どもや孫たちはあまり味付けのないこのドレッシングを好きではないようですが、私は毎日サラダにこのオリジナルドレッシングを使用しています。もともと乾燥肌ではなかったのですが、足裏かかとのカサカサが解消されたことに気がついたのは70歳を回った頃で、意識すると身体のたくさんの部位がツヤツヤしていることに気づきました。
100%オリーブオイルの効果とはいえませんし、何かのエビデンスがあるわけではないのですが、食生活において私が毎日続けていることの一つなのです。一日に3食しかも毎日のルーティン食べること、食材を少し見直すだけで時間はかかりますがジワジワと身体が変化していく様を今更ながら実感しています。

季節を感じる
Season Food
旬の食材を使って
料理してみましょうね
ほんの少しで良いので自宅の庭やベランダで野菜を作ってみてください。
新芽が出てきたら春を感じ、
勢いよく果菜の茎葉が生育し、
カラフルに実をつけてきたら夏、
土の香が変化して緑色から黄色に染まる頃が秋、
土の下にある根菜が欲しくなり、
頃合いになれば冬を感じます。
加えて私の家では4月20日過ぎに筍堀に竹林に入れと伝来され、柿の木や、栗の木がおじぎをはじめたら収穫の季節を感じることができます。
もちろん正月のお節料理や、
節句ごとの行事食、
2月節分の海苔巻き、
春と秋には彼岸のおはぎづくり、
6月の梅の漬け込み、
お盆の精進料理などにも季節の移ろいを感じ、
旬を食する楽しみがあります。
ところで『丹波』の名前は丹い(あかい)稲穂が波のようにたなびく風景に語源します。
暮らしの中で季節を感じる瞬間はたくさんあるのです。